膀胱内へのゲムシタビン投与がハイリスクBCG難治性筋層非浸潤性膀胱癌(NMIBC)の再発抑制に有効である可能性が明らかとなった。少なくとも2コースのBCG投与を受けて再発したNMBICを対象に行われたフェーズ2試験の結果、示されたもの。成果は5月19日から23日にアトランタで開催されている米国泌尿器科学会(AUA)で、米国Stanford大学のEila C.Skinner氏によって発表された。

 少なくとも2コースのBCG投与を受けて再発したNMBICは、増悪するリスクが高いことが分かっている。これらの患者にはBCGとインターフェロンの併用、マイトマイシンC、ビノレルビンなどを膀胱内に投与する試験が行われてきたが、長期的な結果は良いものではなかった。一方、既に実施された試験でゲムシタビンの膀胱内投与の最適量が決まっているが、この試験では最初の奏効率は高いが、導入療法だけで1年後に持続的に効果があるのは20%だった。

 発表されたフェーズ2試験の対象患者は、少なくとも2コースの膀胱内BCG治療(6週+6週または6週+3週、メンテナンス療法あり、なしのどちらでも可)を受けた、ステージTis、T1、Ta(ハイグレード)、Ta(ローグレードで2カ所超の病変を持つ)の再発NMIBC患者とした。1回の術前化学療法、1年以内に毎週膀胱内投与化学療法を1コースまで受けた患者も対象に含めることを認めた。すべての可視性病変を切除した患者にゲムシタビン2?を毎週1回、6週投与し、その後は毎月1回、12カ月まで投与した。患者には導入療法の効果を評価するために、最初の3カ月目に膀胱バイオプシーを行った。

 試験には58人が登録されたが、9人が不適格で2人は投与を受けず、47人が評価可能だった。年齢中央値は70歳(50-88)、男性が33人(79%)、白色人種が43人(91%)、87%にあたる41人が高リスク患者だった。

 試験の結果、最初の3カ月時点の評価で21人(45%)が無病状態だった。この21人に加えて3カ月目でバイオプシーを行わず、細胞検査と細胞診が陰性だった4人(8.5%)にメンテナンス療法を行った。その結果12カ月目でも無病状態だったのは13人(評価可能患者のうち28%、最初の評価で有効だった患者の62%)だった。1年生存率は98%で、T2超に増悪したのは11%、膀胱切除になったのは21%だった。6週の導入療法による再発抑制効果は、3カ月時点の評価で45%から53%だった。しかし最初の1年間で再発は多く、1年間無病率は28%で、毎月のメンテナンス療法は過去に報告されたデータをわずかに改善した程度だった。

 多く発現した副作用はグレード1または2の排尿障害か頻尿だった。1人でグレード3の好中球減少症が認められた。

 研究グループはさらに効果を高めるために併用療法などが考えられるとした。