米Pfizer社は、2012年5月15日、テムシロリムスを進行した腎細胞癌(RCC)患者にセカンドラインとして用いた無作為化フェーズ3 INTORSECT試験で、無増悪生存期間(PFS)に設定された主要エンドポイントを達成できなかったと発表した。ソラフェニブを投与された対照群との間に有意差は見られなかった。

 この試験は、スニチニブ治療中または治療後に病気が進行したRCC患者を登録し、テムシロリムスまたはソラフェニブに無作為に割り付けていた。どちらの薬剤についても安全性に関する新たな不安は見つからなかった。有効性と安全性に関するデータは近々学会発表される見込みだ。

 テムシロリムスは、細胞の生存や増殖を調節するmTOR(哺乳類ラパマイシン標的タンパク質)を阻害する静注薬で、米国その他の国で治療歴の無い進行RCC患者の治療に用いられている。EUでは、進行RCCで、6項目ある予後不良危険因子の3つ以上を保有する患者に、第一選択薬として用いることが許可されている。治療歴の無い患者にテムシロリムスを投与した枢要なフェーズ3試験では、インターフェロンαに割り付けられた対照群の全生存期間が7.3カ月であったのに対し、テムシロリムス群では10.9カ月で、有意な延長が見られている。