仏Sanofi社と米Regeneron Pharmaceuticals社は、4月5日、afliberceptが難治性の転移性大腸癌(mCRC)を対象に、米食品医薬品局(FDA)から生物製剤承認申請(BLA)の優先審査指定を受けたと発表した。

 同薬は、オキサリプラチンベースの化学療法に奏効しなくなったmCRC患者に、イリノテカン/フルオロピリミジン化学療法との併用で用いられる。

 Afliberseptは、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)を標的とする融合タンパクで、特有の作用機序をもつことからVEGF Trapとも呼ばれる。VEGF-A、VEGF-B、胎盤成長因子(PIGF)と結合して腫瘍の血管新生を阻害する。

 今回のmCRCに対するafliberceptのFDA優先審査指定は、患者1226人を登録した多施設ランダム化フェーズ3、VELOUR試験に基づく。オキサリプラチンベースの化学療法が奏効しなくなった患者を対象にFOLFIRI療法(5-FU、ロイコボリン、イリノテカン)との併用で、OS(aflibercept群13.5カ月、プラセボ群12カ月)やPFS (aflibercept群6.9カ月、プラセボ群4.6カ月)を有意に改善した。

 FOLFIRIとの併用で認められた主な有害事象は、下痢、無力症・倦怠感、口内炎・潰瘍、悪心、感染、高血圧、腹痛、嘔吐、食欲不振、体重減少、鼻血、脱毛、発音障害だった。

 一方、進行前立腺癌に対する一次治療としてドセタキセル/プレドニゾン併用でafliberceptを評価した国際フェーズ3、VENICE試験の結果、主要エンドポイントである全生存率(OS)において目標を達成できなかったことも同日発表された。

 VENICE試験では、ホルモン抵抗性の転移前立腺癌患者1224人を対象に、一次治療としてドセタキセル+プレドニゾンにafliberceptまたはプラセボを追加してOSおよび前立腺特異抗原(PSA)などを評価した。詳細データは、近く学会で報告される。