米Bayer HealthCare社は、2012年4月3日、regorafenib(開発名BAY73-4506)を消化管間質腫瘍(GIST)患者に適用した二重盲検の無作為化フェーズ3 GRID試験で、主要エンドポイントが達成されたと発表した。

 無増悪生存期間は、偽薬群に比べregorafenib群で有意に良好だったという。

 経口マルチキナーゼ阻害剤regorafenibは、血管内皮成長因子受容体(VEGFR)、血管内皮細胞に特異的に発現するTIE-2受容体、間質組織に発現する血小板由来成長因子受容体(PDGFR-β)や、発癌に関与するRAF、RET、c-KITといった受容体型チロシンキナーゼなどを標的とする。

 多施設フェーズ3試験は、2011年1月から2011年7月まで、転移性/または切除不能な消化管間質腫瘍(GIST)で、イマチニブとスニチニブの投与を受けたが病勢進行が見られた患者199人を登録した。患者は、regorafenib(160mgを1日3回3週間投与し1週間休薬するサイクル)+最善の支持療法(BSC)、または偽薬+BSCに、2対1で割り付けられた。この試験は、偽薬群の患者に進行が見られた時点で、非盲検でregorafenibの投与を開始するクロスオーバー設計になっていた。

 主要エンドポイントは無増悪生存期間、2次エンドポイントは全生存期間などに設定されており、安全性の評価も行われた。安全性と忍容性については、新たな問題は見いだされていないという。結果の詳細は近々学会発表される予定だ。

 治療歴のあるGIST患者に対するregorafenibの有効性を示したデータに基づいて、Bayer社は、米食品医薬品局(FDA)にGISTを適応とする承認申請を提出する予定だ。