転移を有する難治性尿路上皮癌pazopanibを投与した場合、インターロイキン8(IL-8)のレベル上昇が、増悪、予後不良と関連している可能性が明らかとなった。フェーズ2試験INT70/09のバイオマーカー探索の結果示されたもの。また最終結果としてRECIST評価で奏効した患者数は5人以上となり、この試験の主要評価項目は達成された。成果は3月31日から4月4日にシカゴで開催された米国癌研究会議(AACR)で、イタリアFondazione IRCCS Instituto Nazionale dei TumoriのAndrea Necchi氏によって発表された。

 INT70/09試験は少なくとも1レジメンの化学療法が無効または再発した転移性尿路上皮癌患者に1日1回、pazopanib 800咾鯢他が進行するか受容不能な副作用が生じるまで投与した試験。全身のCTスキャンとPETスキャンが投与開始前(ベースライン)と4週間おきに実施された。スキャンの際には血液50mLが採取され、バイオマーカー研究に利用された。

 2010年2月から2011年7月までに41人の患者が登録された。年齢中央値は67歳(40−84)、上部尿路に癌があったのは15人(37%)、21人が2レジメン以上の治療を受けていた。前治療で難治性の患者は19人(46%)で、肝転移は22人(54%)の患者にあった。PS2の患者が24%含まれていた。

 試験の結果7人(17%)が確認部分奏効(PR)を得て、24人が病勢安定(SD)となり、臨床利益率は76%だった。無増悪生存期間中央値は2.6カ月(95%信頼区間:1.7-3.7)で、全生存期間中央値は4.7カ月(95%信頼区間:4.2-7.3)だった。

 多く見られた副作用は、高血圧(27%、グレード3以上は7%)、倦怠感(46%、グレード3以上は5%)などだった。投薬の中断や減量はなかった。

 バイオマーカー解析の結果、投与開始後4週時点でIL-8のレベルが高くなった患者は病状の進行(p=0.01)、生存期間の短縮(p=0.01)と有意に関連していた。IL8の数値が87を超えた患者と超えなかった患者では生存期間に差がついていた。