ベバシズマブが単剤で転移性悪性黒色腫に有効である可能性が明らかとなった。早期の高血圧発現が効果予測因子となり得ることも示された。オープンラベル単アーム5施設で実施されたフェーズ2試験で明らかとなったもの。成果は3月31日から4月4日にシカゴで開催されている米国癌研究会議(AACR)で、ノルウェーHaukeland University HospitalのCornelia Schuster氏によって発表された。

 フェーズ2試験は、転移性悪性黒色腫患者35人を対象に、ベバシズマブ10?/kgを14日おきに、病状が進行するか、毒性で中止せざるを得なくなるまで投与された。35人のうちファーストラインとして投与されたのは20人、セカンドラインとして投与されたのは10人だった。患者の年齢中央値は63歳(26−77)で、28人が病期はM1cだった。また、BRAFのV600E変異を持つ患者が13人含まれていた。主要評価項目は奏効率で、主要目的は疾患制御(6カ月を超える病勢安定以上)率だった。

 試験の結果、疾患制御率は31%(35人中11人)で、そのうち1人(3%)は完全奏効、5人が部分奏効、5人が6カ月を超える病勢安定だった。無増悪生存期間(PFS)中央値は2.14カ月、全生存期間(OS)中央値は9カ月(1.12‐49)だった。

 疾患制御ができた11人のうち、ベバシズマブ投与開始後2カ月未満という早期に高血圧を発現したのは7人で、増悪となった24人で早期に高血圧が発現したのは3人にとどまった(p=0.001)。また、早期高血圧はPFS(p=0.001)、OS(p=0.005)にも関連があった。早期高血圧を発症した7人のうち6人はβブロッカーを投与されていた。他の降圧薬で治療を受けた6人のうち3人、降圧薬治療を受けなかった22人では2人が疾患制御となったが、効果とβブロッカーとの関係は明らかではない。

 病期がM1a期とM1b期であることとLDHが正常であることが疾患制御と関連があった。NRAS、BRAFの変異は結果には影響しなかった。