過体重、肥満の女性は、化学療法の投与量を調整しても、乳癌の再発リスクが高いことが明らかとなった。1997年から1999年の間に行われたCALGB9741試験に登録された1909人のデータを解析した結果、示されたもの。3月21日から24日にオーストリアウィーンで開催された第8回European Breast Cancer Conference(EBCC)で、米Dana-Farber Cancedr InstituteのJennifer Ligibel氏によって発表された。

 乳癌と診断されたときに、過体重や肥満だった患者は再発のリスクが高いことは今までにも報告されているが、肥満女性は投与される化学療法剤の量が相対的に低くなっている可能性も指摘されていた。

 CALGB9741試験は、リンパ節陽性乳癌患者に術後補助化学療法を異なるスケジュールで行ったもの。Ligibel氏は、患者の記録から身長、体重のデータを抽出し、BMIと無再発生存期間(RFS)と全生存期間(OS)の関係を調べた。患者の1.2%が低体重、32.6%が普通体重、32.9%が過体重、33.3%が肥満だった。49%の患者が閉経しており、65%の患者でエストロゲン受容体が陽性で、70%が抗エストロゲン受容体治療であるタモキシフェンの投与を受けていた。また試験では、患者の体重に応じて投与量が変えられていた。

 解析の結果、BMIはRFS、OSのどちらにも関連していた。BMIが1単位増えるごとに、再発のリスク、死亡のリスクが最大1.5%ずつ上昇していた。しかし診断後、体重を減らすことが予後にどのような影響を及ぼすかは明らかになっていない。