2010年度に全国の市区町村が実施したがん検診受診率は、子宮癌が23.9%、乳癌が19.0%、肺癌が17.2%、大腸癌が16.8%、胃癌が9.6%であることが、2010年度の地域保健・健康増進事業報告から明らかになった。このうち、昨年度よりもがん検診受診率が増加したのは、子宮癌、乳癌、大腸癌。一方、受診率が低下したのは胃癌と肺癌だった。厚生労働省が13日に発表した。

 2007年に策定されたがん対策推進基本計画では、がん検診受診率50%という目標を掲げていた。

 同報告は、保健所や市区町村ごとの保健施策の展開状況を把握し、地域保健施策をさらに効率的・効果的に推進するための基礎資料にすることが目的だ。
 
 がん検診受診者において要精密検査となり、その結果、癌が判明した人の割合(2009度)は、乳癌が0.30%と最も高く、大腸癌が0.22%、胃癌が0.17%、子宮癌が0.08%、肺癌が0.06%と続いた。

 また、要精密検査を受診した人を対象にがんが判明した人の割合を見てみると、子宮癌が5.31%、乳癌が3.37%、大腸癌が2.96%、肺癌が2.00%、胃癌が1.75%だった。

 がん検診受診率が50%以上だった市区町村数(1696市区町村)は、肺癌がもっとも多く(179市区町村)、次いで子宮癌(110)、乳癌(86)、大腸癌(52)となり、最も少なかったのは胃癌(28)だった。
 
 それぞれの癌について、市区町村からの回答が最も多かったのは、胃癌において受診率「0〜10%未満」で、38.9%の市区町村が回答した。同じく、肺癌は「10〜20%未満」が23.8%、大腸癌は「10〜20%未満」が37.3%、子宮癌は「20〜30%未満」が35.6%、乳癌が「20〜30%未満」が28.5%で、まだまだ多くの地域で受診率は1〜3割程度であることが示された。

 なお、同報告のデータは、東日本大震災の影響で、岩手県の一部の市町村(釜石市、大槌町、宮古市、陸前高田市、野田村)、宮城県のうち仙台市以外の市町村、福島県の一部の市町村(南相馬市、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、新地町、飯舘村、会津若松市)が含まれていない。