コンブレタスタチンA4の誘導体で血管崩壊剤であるombrabulinベバシズマブの併用が、進行固形癌に有用である可能性が示唆された。フェーズ1試験の予備的な結果から示されたもの。現在までにombrabulin 50/m2とベバシズマブ10/kgの併用まで忍容性が確認され、RECIST評価と生化学的反応で抗腫瘍効果が認められた。成果は3月8日から10日にオランダアムステルダムで開催された10th International Congress on Targeted Anticancer Therapies(TAT2012)で、英Royal Marsden HospitalのM. Ong氏によって発表された。

 フェーズ1試験は21日間を1サイクルとして、1日目にombrabulin、2日目にベバシズマブを投与した。病状が進行するか、受容不能な副作用が発現するまで投薬は続けられた。ベバシズマブの量は5/kg、10/kgと変更した。ombrabulinは、ベバシズマブの量が5/kgの場合には8/m2と11.5/m2、ベバシズマブの量が10/kgの場合には11.5/m2、20/m2、25/m2、35/m2、42/m2、50/m2と増加していった。

 試験の参加者で適格条件を満たしていたのは29人。男性が7人で年齢中央値は49歳(25−75)。癌種は、卵巣癌が12人(うち腺癌が11人)と最も多く、大腸腺癌が4人、腎細胞癌が2人、子宮頸部腺癌が2人などだった。

 治療関連副作用の多くはグレード1/2で、グレード3/4は高血圧が2人、腸穿孔が2人に認められただけだった。用量制限毒性は、1サイクル目で発現した例はなく、ombrabulin 11.5/ベバシズマブ5啖欧妊哀譟璽3の一過性の高血圧、ombrabulin 11.5/ベバシズマブ10啖欧妊哀譟璽4の回腸穿孔、ombrabulin 25/ベバシズマブ10啖欧妊哀譟璽4の十二指腸穿孔、ombrabulin 25/ベバシズマブ10啖欧妊哀譟璽3の一過性の高血圧がそれぞれ1人ずつに認められた。

 抗腫瘍効果は23人で評価可能で、2人(どちらも卵巣癌)が部分奏効(PR)、13人が病勢安定となった。卵巣癌患者の一人ではCA-125の数値の減少が認められた。