VEGFR1、2、3とFGFR1を強く阻害する低分子化合物製剤E-3810の、投与量を固定したフェーズ1拡大試験の中間解析の結果、抗腫瘍効果が認められ、特にFGFR1が増幅している進行固形癌において標準療法で再発/難治性の患者に有用である可能性が明らかとなった。3月8日から10日までオランダアムステルダムで開催された10th International Symposium on Targeted Anticancer Therapies(TAT2012)で、フランスGustave Roussy InstituteのJ.C.Soria氏によって発表された。

 フェーズ1試験は、まず用量増多試験が行われた。4週間を1コースとして毎日1回E-3810を経口投与する。各用量で6人中2人でDLTが出現した場合に、その用量を最大耐用量として、1段階下の用量を推奨用量とすることにした。

 用量増多試験は、5mg群(3人)、10mg群(3人)、20mg群(4人)、30mg群(7人)で行われた。その結果、30啖欧3件の用量制限毒性が起き、最大耐用量と判断され、20mgが推奨用量となった。

 拡大コホート試験は2011年6月16日から10月5日まで、抗血管新生薬投与後に再発した10人の患者が抗血管新生療法感受性患者として登録された。またFGFR1遺伝子が増幅されていた3人の患者も登録された。

 その後、抗血管新生療法感受性患者の対象を変更し、抗血管新生療法が有効な可能性のある腫瘍のタイプの患者も試験に入れることとした。抗血管新生療法を受けたことのない患者も含まれるため、2011年10月5日から2月15日までの患者には毎日15咾鯏衢燭靴毒容性も調べた。抗血管新生療法感受性として18人の患者が登録された。FGFR1遺伝子の増幅があった5人の患者も登録された。

 抗血管新生療法感受性患者のグレード3/4の副作用は、20啖押10人)で高血圧が5人、蛋白尿が2人などだった。15啖押18人)では高血圧が2人、蛋白尿が4人、アミラーゼ/リパーゼ上昇が2人などだった。FGFR1遺伝子が増幅した患者では20啖欧撚捨,1人に出現した。

 抗腫瘍効果はFGFR1遺伝子増幅患者で高く、3人(すべて乳癌)で部分奏効(PR)、1人(非小細胞肺癌)で病勢安定が得られた。抗血管新生療法感受性患者では2人(甲状腺癌と乳癌)がPR、10人(大腸癌など)がSDとなった。