米Exelixis社は3月5日、2つまでの化学療法のレジメンで治療後に進行した転移を有する去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)患者を対象として、cabozantinibabirateroneを併用する医師主導型、フェーズ1の用量設定試験を開始したと発表した。主任研究者は米Dana-Farber Cancer InstituteのChris Sweeney氏で、米Massachusetts General HospitalとBeth Israel Deaconess Medical Centerも同試験に参加する予定である。

 cabozantinibはMETとVEGFR2の阻害剤で、抵抗性のメカニズムを遮断することによりabirateroneの活性を増強すると考えられている。一方、abirateroneは、ドセタキセルを含む化学療法を受けたCRPC患者のセカンドライン治療として、プレドニゾンとの併用で2011年4月に米食品医薬品局(FDA)に承認されている。

 今回の試験の主要目的は、abirateroneとプレドニゾンとの併用におけるcabozantinibの最大耐用量(MTD)を決定することで、主要評価項目は投与開始から4週間の用量制限毒性(DLT)の割合である。副次的目的は、長期的な毒性と有効性のデータに基づいて詳細な評価を行うために適したcabozantinibとabirateroneの投与レジメンを決定することで、副次的評価項目にはDLTの発生、軟組織に対する影響、無増悪期間、骨関連事象発現までの期間などが含まれる。

 同試験は2つのパートから構成される。パートAは用量漸増試験で、cabozantinibの3段階の用量レベル(20、40、60mg)を設定し、abiraterone 1000mg、プレドニゾン5mgと併用する。このパートでは「3+3デザイン」が用いられ、各用量レベルに3人ずつ集積される。投与開始から4週間以内に、DLTが3人ともに発生しない場合は次の用量レベルに進められ、DLTが1人に発生した場合はさらに3人がその用量レベルに集積され、DLTが2人以上に発生した場合はその用量はMTDを超えたとみなされる。

 続くパートBでは、パートAで安全で忍容可能と判断された用量で、対象が12人まで拡大される。なお、同試験の対象として、MET、VEGFR、CYP17A1の阻害剤の投与を受けた患者は不適格とされる。