大鵬薬品工業は、3月1日、アルブミンとパクリタキセルを結合させたナノ粒子製剤「アブラキサン」の胃癌と非小細胞肺癌への適応拡大申請を2月に行ったと発表した。

 アブラキサンは、ナノ粒子製剤とすることで、過敏症を防ぐためのステロイド薬などの前投薬を考慮する必要がなく、薬剤の点滴時間が30分と短縮されるため、患者の負担を軽減できると期待されている。

 胃癌を対象にはセカンドラインとして申請している。5-FU系抗癌剤を含む初回化学療法に不応となった進行・再発胃癌患者を対象にしたセカンドライン治療としての試験結果が日本胃癌学会で発表されており、完全奏効(CR)は1人、部分奏効(PR)は14人で、奏効率は27.8%(95%信頼区間:16.5-41.6)だった。安定状態(SD)の17人を含めた病勢制御率(DCR)は59.3%だった。無増悪生存期間中央値は2.9カ月(95%信頼区間:2.4-3.6)、全生存期間中央値は9.2カ月(同:6.9-11.4)だった。

 肺癌はカルボプラチンとの併用で進行再発非小細胞肺癌に対するファーストラインとして申請した。標準療法と比較したフェーズ3試験の結果は今年の米国臨床腫瘍学会で発表される予定。