アステラス製薬と米Medivation社が共同開発したMDV3100が、フェーズ3試験の中間解析で進行前立腺癌患者の全生存期間(OS)を4.8カ月延長したことが、2月24日〜26日、パリで開催された欧州泌尿器学会(EAU)総会で報告された。

 MDV3100が主要エンドポイントであるOS、およびすべての二次エンドポイントを達成したため、独立データモニタリング委員会の判断により試験は早期終了となった。

 MDV3100はアンドロゲン受容体シグナル伝達を阻害することで腫瘍増殖を抑制し、腫瘍細胞のアポトーシスを誘導する経口剤だ。

 2010年に開始された国際ランダム化フェーズ3、AFFIRM試験は、米国、カナダ、欧州、豪州などが参加して行われた。ドセタキセルベースの化学療法を受けた進行前立腺癌患者1199人がMDV3100(160mg/日)1日1錠服用群とプラセボ群に2:1で割り付けられた。既定どおり520例の発現後に中間解析を行った結果、主要エンドポイントである全生存期間(OS)中央値はMDV3100群18.4カ月、プラセボ群13.6カ月で、実薬群に統計学的有意な改善が認められた(p<0.0001、HR=0.631)。

 二次エンドポイントでは、画像解析による無増悪生存期間(rPFS)中央値がMDV3100群8.3カ月Vs.プラセボ群2.9カ月(HR=0.404)、PSA(前立腺特異的抗原)値が上昇するまでの期間(TTPP)中央値が8.3カ月Vs.3.0カ月(p<0.0001、HR=0.249)だった。さらに実薬群ではプラセボに比べてPSA値が50%以上低下 (54.0%Vs.1.5%、 p<0.0001)、および90%以上低下した(24.8%Vs.0.9%、p<0.0001) 患者が有意に多かった。

 最も一般的な副作用は疲労、下痢、ホットフラッシュで同薬の認容性はきわめて良好と考えられている。重篤な副作用は認められておらず、有害事象データには、疲労(MDV31000群6.3%、プラセボ群7.3%)、心疾患(MDV3100群0.9%Vs. プラセボ群2.0%)、てんかん (MDV3100群0.6%Vs.プラセボ群0.0%) 、肝機能検査異常(MDV3100群0.4%Vs.プラセボ0.8%)が含まれた。

 AFFIRM試験の解析結果は2012年中には主要医学誌で発表される予定。