ノバルティスファーマは、2月27日、mTOR阻害薬エベロリムスについて、新たに結節性硬化症に対する効能追加と、小児用製剤として「アフィニトール分散錠2mg、同3mg」について承認申請したと発表した。

 結節性硬化症は、TSC1及びTSC2の2つの遺伝子変異により、腎臓や脳神経系、皮膚などに過誤腫と呼ばれる良性腫瘍が形成されることが示されている。こうした腫瘍に伴い、腎不全、けいれん発作、発達遅延、皮膚病変などの症状を呈する。TSC1およびTSC2の変異で下流に位置するmTORが恒常的に亢進することが明らかになっている。

 また、結節性硬化症は、乳幼児期から症状が現れる場合もあることから、今回、2mgおよび3mgの分散錠についても承認申請を行った。

 ノバルティスではこれまでに、結節性硬化症に伴う上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)や血管筋脂肪腫(AML)に対するエベロリムスの臨床試験(EXIST-1、EXIST-2試験)を実施している。いずれの試験もSEGAやAMLに対する奏効率を評価するもので、対照群であるプラセボ群0%に対して、エベロリムス群35〜42%であることが示されている。

 なお、今回の申請における適応症は結節性硬化症となっているが、審査の際、適応症について結節性硬化症とするか結節性硬化症に伴うSEGA、AMLとされるかどうかも含めて検討される見通しだ。日本では、エベロリムスは、結節性硬化症に対し、2011年12月に厚生労働省より希少疾病用医薬品に指定されている。