米Threshold Pharmaceuticals社は2月22日、進行膵癌患者に対するファーストライン治療として、低酸素標的薬TH-302とゲムシタビンの併用療法と、ゲムシタビン単剤とを比較する無作為化比較対照のフェーズ2b試験(TH-CR-404)において、併用療法により無増悪生存期間(PFS)が有意に改善し、主要評価項目が達成されたと発表した。同試験のPFSは過去の試験と比較して63%の改善を認めた。

 TH-CR-404試験は多施設共同の用量範囲探索試験で、進行膵癌患者214人が対象とされた。患者は、TH-302(240mg/m2と340 mg/m2)とゲムシタビンを併用する群(併用群)、ゲムシタビン単剤を投与する群(単剤群)の3群のいずれかに均等になるよう割付けられた。同試験の主要評価項目はPFS、副次的評価項目は全奏効率、全生存期間(OS)、CA19-9値の変化、安全性パラメータなどだった。

 腫瘍の奏効はベースラインと8週毎にRECISTで評価した。6サイクルの治療を完了し、治療に関連する毒性や進行を認めない患者では治療を継続できることとした。単剤群の患者に進行を認めた場合、TH-302を併用するいずれかの群へのクロスオーバーを可とした。
 
 その結果、PFS中央値は、併用群2群で5.6カ月、ゲムシタビン単剤群で3.6カ月だった。併用群の単剤群に対するPFSのハザード比は0.61(95%信頼区間:0.43-0.87)で、有意差がみられた(p=0.005)。奏効率は併用群22%、単剤群12%だった。また、TH-302の用量の高い群で有効性が高かった。
 
 併用群の忍容性は良好で、安全性プロファイルはこの併用療法のレジメンを検討した過去の同社の試験結果と一致していた。TH-302に関連する皮膚および粘膜の毒性は用量依存性であったが、用量制限毒性ではなかった。

 TH-CR-404試験の詳細な結果は、今後の主要学会で報告される予定である。

 TH-302は今日までにさまざまなタイプの腫瘍に対し、単剤療法または化学療法や分子標的薬との併用療法がフェーズ1/2試験で検討されている。軟部組織肉腫ではファーストライン治療のフェーズ3試験が進行中で、TH-302をドキソルビシンと併用する群とドキソルビシン単剤を投与する群とを比較している。主要評価項目はOSである。同試験は、米食品医薬品局(FDA)の臨床試験計画評価に基づいて実施されている。