癌治療経験者を対象に放射線治療に関する意識調査を行った結果、自分の罹患した癌に対する放射線治療の適応があるかないかについて「知らない」と回答した患者が45.4%と半数近くであったことが、日本アキュレイが実施したインターネット調査から明らかになった。2月3日、日本アキュレイが発表した。

 この調査は、2011年8月29日、30日に、インターネットを使って全国の癌治療経験者を対象に募集、無作為に計618人(男性309例、女性309例)を抽出して行ったもの。

 現在、国内で放射線治療の適応がある癌の部位は、主に頭蓋内、頭頸部、肝臓、腎臓、膵臓、肺、皮膚、乳房、子宮、前立腺などだ。これら放射線治療の適応がある癌患者のうち、適応の有無を「知らない」と回答した割合は35.3%だった。また、放射線治療を「知っている」と回答した595人(全体の96.3%)のうち、自分の罹患した癌に対する放射線治療の適応の有無を「知っている」と回答した割合は54.6%で、45.4%は「知らない」と回答した。

 また、放射線治療の経験者は19.9%で、厚生労働省の「第三回がん対策推進協議会」で報告された資料に記載されている「がん患者における放射線治療経験者約25%」という数値に近い結果だった。

 さらに、外科治療、化学療法、放射線治療について、経験者(自身に経験のある治療法のみ)にそれぞれの満足度を調査した結果、外科治療では「満足」(42.1%)、「どちらかといえば満足」(47.8%)、「どちらかといえば不満足」(8.8%)、「不満足」(1.3%)、化学療法では「満足」(22.1%)、「どちらかといえば満足」(51.6%)、「どちらかといえば不満足」(19.7%)、「不満足」(6.6%)、放射線治療では「満足」(30.9%)、「どちらかといえば満足」(52.8%)、「どちらかといえば不満足」(12.2%)、「不満足」(4.1%)という結果だった。

 また、すべての回答者に各治療法への期待値を聞いたところ、外科治療に対して「高い」/「やや高い」と回答したのは72.6%、放射線治療では同63.6%、化学療法では同57.4%だった。