ステージ3結腸癌の術後補助化学療法として、XELOX(カペシタビン、オキサリプラチン)は、bolus 5-FU/LV(ロイコボリン)よりも全生存(OS)を有意に改善することが、フェーズ3試験NO16968(XELOXA)の7年フォローアップの結果で明らかになった。ドイツUniversity Clinic Halle (Saale)の Hans-Joachim Schmoll氏らが、1月19日からサンフランシスコで開催された2012 Gastrointestinal Cancers Symposium(ASCO GI)で発表した。

 MOSAIC試験やNSABP C-07試験によって、ステージ3結腸癌に対する術後補助化学療法として、5-FU/LVへのオキサリプラチンの追加は5-FU/LV に比べ無病生存(DFS)を延長させることが報告されている。OSについては、MOSAIC試験ではFOLFOX4は静注5-FU/LVに対して有意な改善を示した(フォローアップ期間中央値6.8年)。一方、NSABP C-07試験ではFLOXとbolus 5-FU/LVでOSに有意な違いがなかった(同8年)。

 NO16968試験は、術後8週以内のステージ3 結腸癌患者1886人を対象に、XELOXとbolus 5-FU/LV を比較した。XELOX群(944人)には、3週おきにカペシタビン1000mg/m2を1日2回、第1日から第14日に投与し、オキサリプラチン130mg/m2を第1日に投与、これを8サイクル(6ヵ月)行った。5-FU/LV群(942人)ではbolus 5-FU/LV をMayo Clinicレジメン(664人)もしくはRoswell Parkレジメン(278人)で行った(6ヵ月)。主要評価項目はDFS、副次評価項目は無再発生存(RFS)、OS、安全性であった。

 これまでの報告では、フォローアップ期間中央値57カ月において、XELOX群のDFSは有意に優れていた(ハザード比0.80、95%信頼区間:0.69-0.93、p=0.0045)。しかしフォローアップ期間59カ月においてOSには有意な違いがなかった(ハザード比0.87、p=0.1486)。

 今回はフォローアップ期間中央値7年の結果が報告された。DFSのハザード比は0.80(95%信頼区間:0.69-0.93)、p=0.0038だった。RFSのハザード比は0.78(同:0.67-0.91)、p=0.0015。OSのハザード比は0.83(同:0.70-0.99、p=0.0367)。また死亡率を比較すると、XELOX群は26%、5-FU/LV群は30%であり、結腸癌による死亡率がそれぞれ20%、26%であった。

 年齢別では、70歳未満(1477人)ではDFSのハザード比は0.80(95%信頼区間:0.67-0.94)だが、70歳以上(409人)では0.86(同:0.64-1.16)だった。OSは70歳未満ではハザード比が0.82(同:0.67-1.01)、70歳以上では0.91(同:0.66-1.26)。このため「70歳以上では若年者よりもXELOXによるベネフィットが低い」とした。

 再発時に化学療法を行った患者はXELOX群が68%、5-FU/LV群は77%だった。内訳はオキサリプラチンがXELOX群は18%、5-FU/LV群は58%と違ったが、イリノテカンはそれぞれ54%、46%、ベバシズマブは両群とも23%、セツキシマブは17%、15%であった。

 また多変量解析の結果、治療法(XELOX、5-FU/LV)、リンパ節数(3個以下、4個以上)、治療前のCEA値、さらに性別、年齢、手術法が有意な予後因子であることが示された。

 以上の結果から、「XELOXはステージ3結腸癌の術後補助化学療法として標準的治療の1つと考えられる」とした。