進行性胃癌の2次治療として、経口タキサン系抗癌剤tesetaxelの3週おきの投与は効果および忍容性があることが確認された。また投与に際し、固定された用量よりも体重による用量設定の方がよいことが示された。University of Texas M. D. Anderson Cancer Center のJaffer A. Ajani氏らが、1月19日からサンフランシスコで開催されている2012 Gastrointestinal Cancers Symposium(ASCO GI)で発表した。

 tesetaxelは、経口投与の半合成タキサン系抗癌剤。パクリタキセルやドセタキセルといったタキサン系抗癌剤で見られる過敏反応や末梢神経障害が少ないと期待されている。フェーズ2試験では、シスプラチンと5-FUもしくはカペシタビンなどの治療が無効となった進行性胃癌患者35人において、3週間おきにtesetaxelを27-35mg/m2投与した結果、奏効率は20%、無増悪期間(TTP)中央値は3.6カ月、グレード3以上の好中球減少は37%と報告された。

 今回の試験では、固定用量のtesetaxel投与が体重による用量設定よりも有効かどうかを検討した。対象は、フルオロピリミジンやプラチナ系抗癌剤による治療歴がある進行性胃癌および胃食道接合部癌患者。

 Tesetaxelは3週おきに、コホートAでは初回用量を40mgとし、忍容性によって5-10mg増量した。コホートBでは初回用量を50mgとし、忍容性によって10mg増量した。これらの固定用量が難しい時は、コホートCとして体重によって用量を設定し、忍容性によって27-35mg/m2を投与した。

 追跡期間は12カ月とし、主要評価項目は奏効率(ORR) 、副次評価項目は3カ月以上の奏効性が認められた患者の割合、病勢制御率、奏効期間、安全性などとした。

 41人が登録され、コホートAには13人、コホートBには13人、コホートCには15人だった。

 この結果、部分奏効がコホートAでは1人(8%)、奏効期間が58日。コホートBでは部分奏効は2人(15%)で、奏効期間がそれぞれ92日と305日以上(治療継続中)、コホートCでは部分奏効は3人(20%)で、奏効期間は44日以上、99日以上、127日以上となっている。

 生存期間中央値は、コホートAが7.6カ月、 コホートBは7.5カ月、 コホートCはまだ到達していない。

 主なグレード3/4の有害事象は、全患者において、貧血と倦怠感が各17%、好中球減少が15%、悪心が10%、腹痛と便秘、食欲減退、嚥下障害が各7%だった。

 この結果から、「進行性胃癌の2次治療としてtesetaxelの3週おきの投与は効果および忍容性があり、生存へのベネフィットはドセタキセルとほぼ同等である」とした。進行性胃癌患者の2次治療として、カペシタビン+/- tesetaxelのフェーズ3試験が計画されている。