米SFJ Pharma社II(以下、SFJ社)は1月9日、Pfizer社が開発中のアキシチニブ(axitinib)について、再発リスクが高い腎細胞癌(RCC)患者の術後補助療法として、アジアでフェーズ3試験を行うためPfizer社と共同開発契約を結んだことを発表した。

 アキシチニブは、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)受容体1、2、3を選択的に阻害する経口剤。 さまざまな癌種において、計2500人以上の患者を対象に、その有効性や安全性が評価されている。 現在、アキシチニブは進行したRCCの治療薬として、米国や欧州をはじめ、各国で承認審査が進められている。

 今回の契約の下、腎摘除後に再発リスクが高いRCC患者の補助療法として、審査に必要なアキシチニブの臨床データを提出するため、SFJ社は資金提供と臨床開発管理を行う。 またSFJ社は、契約によって、開発段階ごとに支払われるマイルストーンペイメント(milestone payment)を受け取る資格を得る。さらに承認されれば、Pfizer社はRCCの術後アジュバントを対象にアキシチニブを商品化した場合、SFJ社は契約の下、追加代金の支払いを受ける。

 SFJ社の社長兼CEO(最高経営責任者)のRobert F. DeBenedetto氏は、「SFJ社の新しい共同開発モデルは、Pfizer社などの製薬企業が同時により多くの合成物を開発することを可能にすることで、患者に利益をもたらすと考えている」と述べている。

 Pfizer社Oncology部門のプレジデント兼ゼネラルマネージャーのGarry Nicholson氏は、「臨床プログラムを進めるため、また患者に多くの有望な合成物を届けるため、新規の革新的な方法を探す必要がある」とし、「アキシチニブの継続的な臨床開発に関してSFJ社と協力し、RCC患者に新たな補助療法をもたらすことを望んでいる」と述べている。

 アキシチニブは、治療歴のある進行したRCC患者だけでなく、未治療RCC患者を対象にした無作為化フェーズ3試験や、肝細胞癌(HCC)の治療薬として無作為化フェーズ2試験で開発が進められている。