血管崩壊剤であるOmbrabulin単剤の3週1回併用投与は、日本人でも認容性があることが明らかとなった。国内で行われたフェーズ1試験の結果示されたもの。Ombrabulinは単剤での開発は予定になく、他剤との併用での開発が検討されている。成果は11月12日から16日まで米国サンフランシスコで開催されたAACR-NCI-EORTC International Conference MOLECULAR TARGETS and CANCER THERAPEUTICSで、近畿大学医学部の倉田宝保氏によって発表された。

 OmbrabulinはコンブレタスタチンA4の誘導体。フェーズ1用量増多試験は、標準療法が無効か標準療法のない進行固形癌患者を対象にOmbrabulinの量を変更し、3週間に1度投与された。Ombrabulinの量によって4段階の試験となった。15.5mg/m2群(3人)、25mg/m2群(3人)、35mg/m2群(3人)、50mg/m2群(6人)で実施された。患者の年齢中央値は62.0歳(29-71)、多かった癌種は肺癌(6人)だった。前化学療法レジメン数中央値は4.0(0-22)。投与サイクル数中央値は、全用量群対象で2.0(1-7)、50mg/m2群に限ると2.5となった。

 35mg/m2群まで用量制限毒性(DLT)は発現せず、50mg/m2群で6人中1人にDLT(グレード2の高血圧とグレード3の下痢)が発現した。最大耐量には到達しなかったが、海外での推奨用量が50mg/m2であったため、日本人の推奨用量も同一とされた。重篤な副作用は見られなかった。推奨用量で多く見られた副作用は下痢(5人)、吐き気(5人)、高血圧(4人)。重篤な骨髄抑制、異常な循環器マーカーの上昇はなかった。グレード4の副作用はなく、グレード3は3件(貧血、下痢、左室駆出分画率)だった。

 抗腫瘍効果は認められず、病勢安定(SD)が5人で確認、うち4人は50mg/m2群だった。4カ月を超えるSDとなったのは2人で、最長期間は7.2カ月となった。