米Medivation社とアステラス製薬は、2011年11月3日、フェーズ3 AFFIRM試験において、独立したデータ監視員会があらかじめ計画されていた中間解析を行ったところ、MDV3100の生存期間延長効果が示されたため試験を早期中止したと発表した。

 MDV3100は経口アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害薬だ。この製品は、アンドロゲン受容体へのテストステロンの結合と、アンドロゲン受容体の核への移行、そしてアンドロゲン受容体と標的DNAの結合および活性化という3点を阻害し、前立腺癌の増殖を阻止する。

 国際的な二重盲検の無作為化試験AFFIRMは、ドセタキセルを含む化学療法を受けたが進行したホルモン療法抵抗性前立腺癌患者1199人を登録し、MDV3100(160mg/日)または偽薬に割り付けて追跡していた。今回明らかになったのは、当初の予定通り520人が死亡した時点で行われた中間解析の結果だ。

 全生存期間の中央値は、MDV3100群が18.4カ月、偽薬群が13.6カ月で、差は4.8カ月、偽薬と比較した死亡のハザード比は0.631(P<0.0001)になった。安全性のプロファイルは、リスクと利益のバランスが好ましいものであることを示した。これらの分析結果が有効性に基づく早期終了の基準を満たしたため、偽薬に割り付けられていた患者にもMDV3100の投与を開始した。

 試験結果の詳細は近々学会発表される予定だ

 両社は2012年初めに、米食品医薬品局(FDA)と新薬申請について協議する機会を得たいと考えている。MDV3100が商品化されれば、ホルモン療法と化学療法を受けたが進行した前立腺癌患者にとって新たな選択肢になると期待される。

 両社は2009年10月にMDV3100の共同開発と商業化を目的とする世界的な契約を結んでいる。米国では両社が共同で、それ以外の世界各国についてはアステラスが商品化を行うことになっており、現時点では米国と欧州、そして日本での商品化が計画されている。

 MDV3100については、AFFIRM以外に、化学療法歴の無い進行前立腺癌患者にこれを用いるフェーズ3 PREVAIL試験と、ホルモン療法中に進行した前立腺癌患者を対象とするフェーズ2 TERRAIN試験、ホルモン療法歴の無い患者を登録したフェーズ2試験が現在進行中だ。両社は、早期前立腺癌患者への適応を目的とする開発も進める計画だ。