米EntreMed社は、10月3日、白金系抗癌剤抵抗性の卵巣癌患者を対象に行われたオーロラA/血管新生キナーゼ阻害剤ENMD-2076のフェーズ2試験において、主要評価項目である無増悪生存(PFS)の最終データで有望な結果が得られたと発表した。

 ENMD-2076は、細胞分裂の重要な調節因子であるオーロラA、およびVEGFR(血管内皮細胞増殖因子受容体)、Flt-3(FMS様チロシンキナーゼ3)、FGFR3(線維芽細胞増殖因子受容体3)キナーゼを標的とする経口剤。固形癌や白血病、多発性骨髄腫を対象としたフェーズ1試験で抗腫瘍活性が示されている。

 フェーズ2試験は、多施設共同オープンラベル単群試験として、米国とカナダの癌専門施設6カ所で実施された。対象は、白金系抗癌剤抵抗性の再発卵巣癌もしくは卵管癌、腹膜癌の患者64人。主要評価項目は6カ月時点のPFS率で、副次評価項目には奏効率、奏効期間、全生存期間、安全性が含まれる。

 64人における6カ月時点のPFS率は22%だった。今年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)では、57人を対象とした中間解析でPFS率は19%と報告されたが、最終データではさらに良い結果となった。またRECIST v1.1を用いて効果判定したところ、4人で部分奏効が認められた。全生存期間には達していない。

 副作用プロファイルは、ENMD-2076の標的であるVEGFR2やオーロラAに対する活性で生じる副作用と一致していた。今後、全生存期間やその他の評価項目に関する検討が行われる。