アストラゼネカは9月26日、新しいタイプの抗エストロゲン剤であるフルベストラント(商品名「フェソロデックス」)について、閉経後乳癌を対象に厚生労働省から製造販売承認を獲得した。

 フルベストラントは、エストロゲン受容体への結合活性がタモキシフェンよりも高く、アゴニスト活性を持たないことや、エストロゲン受容体のダウンレギュレーションによってエストロゲン拮抗作用を発現することなどが示されている。また、タモキシフェンやアナストロゾールと交差耐性を示さないことから、既存の非ステロイド系抗エストロゲン剤とは異なる新タイプの抗エストロゲン剤になると期待されている。

 閉経後進行・再発乳癌の内分泌療法では、現在、アロマターゼ阻害剤やタモキシフェンが標準治療として広く使われている。しかし、時間の経過とともに癌細胞が耐性を獲得するという問題がある。フルベストラントは閉経後術後内分泌療法での再発乳癌、内分泌療法が無効あるいは効果が得られなくなった進行乳癌の、新しい治療選択肢になると考えられている。