米Array BioPharma社は9月30日、KRAS変異型の進行非小細胞肺癌(NSCLC)患者のセカンドライン治療として、MEK阻害剤selumetinib(AZD6244/ARRY-886)とドセタキセルの併用は、ドセタキセル単剤と比較して全生存期間(OS)を延長したものの、統計学的な有意差は得られなかったと発表した。この結果は、同社からselumatinibのライセンス供与を受けた英AstraZeneca社が行った、前向き、プラセボ対照の無作為化フェーズ2試験から明らかになった。
 
 selumetinibは、RAS/RAF/MEK/ERKのシグナル伝達経路を標的とするMEK阻害剤。MEKは癌でしばしば活性化し、特にRASとRAFの経路で変異が認められる。

 今回のフェーズ2試験は、KRAS変異型で局所進行性または転移を有するNSCLC患者87人を対象として行われ、MEK阻害剤の併用を検討した無作為化試験では最初に終了した試験となった。
 
 副次的評価項目の無増悪生存期間(PFS)、客観的奏効率、6カ月時の生存と無増悪は、いずれもドセタキセル単剤と比較してselumetinibとドセタキセルの併用で有意な改善が示された。

 同試験の詳細なデータと解析結果については、今後の学会で発表される予定だ。

 AstraZeneca社は、BRAF変異を有する悪性黒色腫患者91人を対象とした、selumetinibとダカルバジンの併用とダカルバジン単剤のOSを比較するフェーズ2試験も終了した。selumatinibについては、45件以上のフェーズ1、2試験が進行または終了している。