スイスRoche社は、9月23日、進行卵巣癌のファーストライン治療として、ベバシズマブと標準療法(カルボプラチンパクリタキセル)の併用について、欧州医薬品庁(EMA)の医薬品委員会(CHMP)が肯定的な見解を示したことを発表した。

 卵巣癌に対するベバシズマブの有効性は、米国で実施されたフェーズ3試験(GOG0218)と、欧州のフェーズ3試験(ICON7)で報告されている。ベバシズマブと化学療法によるファーストライン治療を受け、その後、維持治療としてベバシズマブ単剤投与を受けた群では、化学療法単独の群に比べて無増悪生存期間(PFS)が有意に延長された。

 CHMPは、FIGO分類でステージ3B、3C、4の上皮性卵巣癌、原発性腹膜癌、原発性卵管癌のファーストライン治療として、ベバシズマブとカルボプラチン、パクリタキセルの併用を支持している。6サイクル投与し、その後、ベバシズマブ単剤を病勢進行まで、もしくは最長15カ月まで投与する。ベバシズマブの推奨用量は15mg/kgで、3週おきに投与する。

 欧州委員会による最終的な承認は、今年後半になる見込みだ。

 また同社では、卵巣癌に対し、ファーストライン治療のほか、再発性卵巣癌に対する開発も進めている。OCEANS試験では、再発性卵巣癌患者を対象に、標準的な化学療法(カルボプラチン、ゲムシタビン)にベバシズマブを併用し、その後、ベバシズマブを単剤投与した結果、化学療法単独に比べて、有意にPFSが延長したことが報告されている。