Multiple Myeloma Research Foundation(MMRF)は9月20日、多発性骨髄腫の患者1000人以上を登録するランドマーク試験、CoMMpass(Clinical Outcomes in MM to Personal Assessment of Genetic Profile)試験に最初の患者が登録されたと発表した。

 多発性骨髄腫の分子セグメントと変異を明らかにするためにデサインされたこの試験は、MMRFの個別化医療イニシアチブ(MMRF’s Personalized Medicine Initiative)の最重要項目であり、知見を解釈し、新たな臨床戦略と治療の前進につなげることを目指す。

 CoMMpass試験には、新たに多発性骨髄腫と診断され、まだ治療を開始していない患者1000人以上が登録される予定だ。研究者は、最初の診断から治療コースを通して患者を最低5年間追跡し、逐次組織サンプリングを行い、患者の分子プロファイルがどのように進行や治療への反応に影響するのかを確認する。患者登録は、癌センターのネットワークにより、米Virginia Cancer Specialists、米John Theurer Cancer Center at Hackensack University Medical Center、米Waverly Hematology Oncology、米Mount Sinai School of Medicineの4施設で開始された。

 Virginia Cancer SpecialistsのGregory Orloff氏は、「近年、多発性骨髄腫の薬剤開発が進められているが、再発や使用可能な薬剤で難治性の場合、治療選択肢はまだ少ない。このイニシアチブから開発された新しい薬によって、このような患者の展望が大きく改善することに期待する」と話した。

 CoMMpass試験を開始する中で、MMRFは重要なリソースを確立している。Myeloma Research Consortium(MMRC)はその一つで、北米16の医療機関のネットワークにより、多発性骨髄腫の治療を検討する30件以上の臨床試験を実施している。MMRCのTissue Bankには、過去10年間に何千もの患者の組織標本が質の高い状態で集められ、研究に使用されている。

 また同試験では、Multiple Myeloma Genomics Initiative(MMGI)からの洞察を広げ、多発性骨髄腫のゲノムについて初のマップを得るための最先端の研究を進め、疾患のメカニズムと個別化医療の開発に対する理解を深めることも目指している。

 MMRFは今後数カ月間に同試験の実施施設をさらに増やし、登録を拡大する予定である。