米Amgen社は、2011年9月19日、米食品医薬品局(FDA)がdenosumabに関する適応拡大申請2件を承認したと発表した。

 骨量増加を目的としてdenosumabを投与することが可能になったのは、乳癌患者のうち、術後にアロマターゼ阻害薬の投与を受けている骨折リスクが高い女性と、非転移性の前立腺癌でアンドロゲン枯渇療法を受けている骨折リスクが高い男性だ。前立腺癌患者においては、denosumabが脊椎骨折の予防にも役立つことが示されている。

 癌治療誘発性の骨量減少と骨折は、治療関連の有害事象と認識されているが、それらの予防を目的として投与できる承認薬はこれまで無かった。

 今回の適応拡大は、デノスマブの骨量減少に対する影響を偽薬と比較した2件の無作為化フェーズ3試験で得られた有意な結果に基づく。

 非転移性の前立腺癌を対象とする3年間の二重盲検試験は、ホルモン療法を受けている1468人を登録、denosumabまたは偽薬に割り付けて投与し、2年時の腰椎の骨密度を比較したところ、偽薬群に比べdenosumab群のほうが5.6%高かった。さらに3年の時点では、両群間の差は7.9%に拡大していた。脊椎骨折の相対リスク減少は62%になった。

 乳癌でアロマターゼ阻害薬を投与されている閉経女性252人を登録した2年間の二重盲検試験では、12カ月の時点の腰椎の骨密度の差は5.5%で、2年後の時点では、両群間の差は腰椎が7.6%、股関節部が4.7%、大腿骨頸部が3.6%になっていた。

 最も多く見られた有害事象は関節痛と腰痛だった

 denosumabは破骨細胞の形成と活性化に必須のRANKリガンドを標的とする完全ヒト型モノクローナル抗体。