アルブミン結合パクリタキセルであるnab-paclitaxelを4週のうち3週150mg/m2投与する方法が、他のnab-paclitaxel投与法やドセタキセルと比べて転移を有する乳癌(MBC)に対するファーストラインとして優れていることが明らかとなった。無作為化フェーズ2試験の最終全生存期間(OS)を解析した結果、示されたもの。成果は9月8日から10日にサンフランシスコで開催されたBreast Cancer Symposium(ASCO Breast)で、米Northwestern University Feinberg School of MedicineのW J Gradishar氏によって発表された。

 フェーズ2試験は4期のMBC患者を対象に、nab-paclitaxelを3週おきに300mg/m2投与する群(A群、76人)、nab-paclitaxelを4週のうち3週100mg/m2投与する群(B群、76人)、nab-paclitaxelを4週のうち3週150mg/m2投与する群(C群、74人)、ドセタキセルを3週おきに100mg/m2投与する群(D群、74人)に分けて実施された。

 試験の結果、OS中央値はA群が27.7カ月、B群が22.2カ月、C群が33.8カ月、D群が26.6カ月で、C群が最も長かった。C群の33.8カ月は、今までに報告されているMBCに対するタキサン単独療法の結果と比べても良好な数字だという。無増悪生存期間中央値もA群が10.9カ月、B群が7.5カ月、C群が14.6カ月、D群が7.8カ月で、C群が最も長かった。奏効率もA群が46%、B群が63%、C群が74%、D群が39%で、C群が最も良かった。

 副作用は、好中球減少症のグレード3は、A群で37%、B群で20%、C群で35%、D群で19%、グレード4はA群で7%、B群で5%、C群で9%、D群で75%だった。グレード3の感覚神経障害はA群で21%、B群で9%、C群で22%、D群で12%、グレード3の倦怠感はA群で5%、B群で0%、C群で4%、D群で19%だった。