米Peregrine Pharmaceuticals社は8月24日、局所進行性・転移性の乳癌患者を対象としてbavituximabとドセタキセルの併用を評価する、単群、多施設共同のフェーズ2試験において、全生存期間(OS)の中央値が20.7カ月となったことを発表した。過去に発表された別の試験では、ドセタキセル単剤で治療した患者のOSの中央値は11.7カ月だった。

 bavituximabは、ホスファチジルセリン(PS)を標的とするモノクローナル抗体製剤。強い免疫抑制作用を持つPSに結合し、生体の免疫系による腫瘍の認識と破壊を容易にする。

 同フェーズ2試験に参加したのは、1つのレジメンによる化学療法の治療歴がある局所進行性・転移性の乳癌患者46人。患者はbavituximabとドセタキセルの投与を週1回受けた。

 主要評価項目の客観的奏効率(ORR)は61%となり、11%の患者はRECIST基準による完全奏効を達成した。別の試験でドセタキセル単剤の投与を週1回受けた、ヒストリカルコントロールの患者のORRは41%だった。これらの早期の試験では、いずれもホルモン受容体の状態に基づく患者選択は行われていない。

 bavituximabについては現在、非小細胞肺癌(NSCLC)、膵癌、C型肝炎(HCV)について、無作為化フェーズ2試験で評価が進められている。また、HER2陰性転移性乳癌など、適応追加のための4件の研究者主導の臨床試験も進行中である。

 同社でhead of medical oncologyを務めるKerstin B. Menander氏は、「標準化学療法のドセタキセルにbavituximabを加えることで、乳癌患者に重要な生存のベネフィットをもたらすことが示された」とし、NSCLC患者を対象とする2件の無作為化フェーズ2試験については「患者登録が完了することを望んでいる」と述べた。