米Amgen社は、2011年5月17日、「XGEVA」(デノスマブ)をホルモン療法抵抗性の転移性前立腺癌患者に投与して骨転移抑制効果を調べた枢要なフェーズ3試験で、好結果が得られたと発表した。臨床試験のデータは、米泌尿器科学会(AUA)の年次総会で同日報告された。

 前立腺癌では転移は骨に生じやすく、最高で約9割の患者が骨転移を経験する。

 多施設無作為化フェーズ3試験は、PSA値が上昇しているホルモン療法抵抗性前立腺癌患者で、骨転移は認められない男性1434人を登録、デノスマブまたは偽薬に無作為に割り付けた。主要エンドポイントは、骨転移なしの生存期間に設定されていた。

 骨転移なしの生存期間の中央値は、偽薬群に比べデノスマブ群で4.2カ月長かった(25.2カ月と29.5カ月)。骨転移のハザード比は0.85(95%信頼区間0.73-0.98)だった。さらに、初回骨転移までの期間はデノスマブ群で3.7カ月長く(ハザード比は0.84、0.71-0.98)、症候性の骨転移もデノスマブ群のほうが有意に少なかった(ハザード比は0.67、0.49-0.92)。

 全生存期間には差は無く(ハザード比1.01、0.85-1.20)、無増悪生存期間にも有意差は見られなかった(0.89、0.78-1.02)。

 デノスマブ群に最も多く見られた有害事象は腰痛で、偽薬群に比べ低カルシウム血症と顎骨壊死も多く報告されていた。それ以外の有害事象、重症有害事象の発生率は両群間でほぼ同様だった。

 デノスマブは、破骨細胞の形成・活性化に必須のRANKリガンドを標的とする完全ヒト型モノクローナル抗体で、米国では2010年11月18日に、骨転移がある固形癌患者の骨関連事象の予防に用いることが許可されている。