GEヘルスケア・ジャパンは5月13日、一般X線撮影並みの低被曝と同社の従来機を上回る高画質を両立させたCT用画像再構成技術Veo」を、全国の研究機関、大学病院や地域基幹病院などの大・中規模施設を主な対象に販売を開始すると発表した。これまで被曝量の関係でCT検査が難しかった骨盤や肝臓・膵臓・腎臓内の腫瘍の早期発見への貢献が期待されるという。また、小児や妊婦など被曝量の制限が厳しい患者への応用も期待できるという。

 Veoは、米ゼネラル・エレクトリック(GE)がこれまで培ってきた技術を集めて開発した独自の画像構成技術。被曝量は同社の現行最上位機種(「Discovery CT750 HD」)の約9割減の1ミリシーベルト(mSv)以下で、一般のX線撮影と同レベルまで低くしながら、高分解能で高画質撮影を可能にした。

 Veoの仕組みは、ノイズパターンだけでなくシステムモデルまで組み込んだ新概念の逐次近似再構成法。Veoでは、従来のCTでは除外されていた患者の位置やX線焦点の大きさ、X線検出器のセルサイズ、画像ボクセルサイズ、そしてそれらをつなぐX線の幾何学的陰影など、撮影時に発生する物理現象を数学的にモデル化し、独自の逐次近似再構成の演算プロセスに組み込み、さらに様々なノイズモデルを加味して精緻に再構成する。

 Veoは既に欧州で販売を開始したほか、国内でも慶応義塾大学病院、東京大学病院、東京女子医科大学東医療センター、大阪大学病院、近畿大学病院、三重大学病院の6施設に先行導入されている。