レナリドミドとボルテゾミブの投与を受けた経験のある再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)に、ポマリドミド単剤もしくはポマリドミドと低用量デキサメタゾンが有効である可能性が明らかとなった。フェーズ1/2試験であるMM-002試験の結果、示されたもの。フェーズ1部分とフェーズ2部分の一部のデータを使って解析した。成果は5月3日から6日にパリで開催された国際骨髄腫ワークショップ(IMW)2011で、米Dana-Farber Cancer InstituteのPaul Richardson氏によって発表された。

 フェーズ1試験はポマリドミドの量を4段階に分けて行われた。ポマリドミドは28日を1サイクルとして1日目から21日目まで連日投与した。病状が進行、もしくは4サイクル終了時点で効果が見られないときには、週1回デキサメタゾン40mg投与を加えても良いこととした。ポマリドミドの用量は2mg群、3mg群、4mg群、5mg群に分けて行われた。結果的に2mg群は6人、3mg群8人、4mg群14人、5mg群10人が登録された。全員、レナリドミド、ボルテゾミブ、デキサメタゾンの投与を受けた経験があり、全体で前治療レジメン数の中央値は6(2-17)だった。幹細胞移植を受けた経験のある患者も66%いた。84%が75歳以下、82%がISSステージ2か3だった。28%の患者がCarfilzomibの投与経験があった。

 フェーズ1で投薬を中止したのは33人で、副作用によるものは4人と少なかった。治療関連死亡はなかった。多く見られた副作用(全グレード)は、好中球減少症(47%)、倦怠感(32%)、貧血(24%)、筋攣縮(18%)だった。グレード3/4の好中球減少は20人、貧血が8人、倦怠感が7人などだった。重篤な副作用は19件あり、14人がポマリドミドの減量をした。用量制限毒性は2mg群で1件(グレード3の倦怠感)、3mg群で1件(グレード4の好中球減少症)、4mgで2件(グレード4の好中球減少症)、5mg群で4件(グレード4の好中球減少症)に認められ、最大耐量は4mgとなった。

 効果は全体でCR(完全寛解)が4%、PR(部分寛解)21%、MR(minor response)が25%だった。ポマリドミドの投与量が4mg群、5mgの方が、2mg群、3mg群よりも奏効率は高かった。全体の治療奏効期間(DOR)中央値は20週、無増悪生存期間(PFS)中央値は20週、全生存期間(OS)中央値は80週だった。

 フェーズ2部分は2010年9月に221人が登録を完了している。今回は効果判定が可能だった120人について解析が行われた。フェーズ2試験は28日を1サイクルとして1日目から21日目までポマリドミド4mgと週1回デキサメタゾン40mgを投与する群と、ポマリドミド4mgのみを投与する群に分けて行われている。ポマリドミド群は増悪したらデキサメタゾンを投与しても良いこととした。

 120人の年齢中央値は63歳(34-88)で75歳以下が89%、診断からの時間の中央値は6年(1-18)だった。全員がレナリドミドとボルテゾミブの投薬を受けた経験があり、移植を受けたことのある患者は79%だった。

 予備的な効果の解析の結果、CRが1人、PRが30人でPR以上が25%となった。MRは16人、病勢安定(SD)が64人だった。レナリドミド難治性の患者、ボルテゾミブ難治性の患者、両剤に難治性の患者の間で、PR以上が得られた率は20%台で差はなかった。

 細胞遺伝学的異常のある患者45人でPR以上が得られたのは18%、細胞遺伝学的異常のない患者74人でPR以上が得られたのは30%だった。

 グレード3/4の副作用で多かったのは、血液毒性では好中球減少症(42%)、血小板減少症(22%)、貧血(20%)、非血液毒性では感染症(31%)、倦怠感(12%)、腎不全(7%)などだった。