ベンダムスチン、ボルテゾミブ、デキサメタンの併用は全身治療歴のある再発難治多発性骨髄腫(MM)に有効である可能性がオーストリアで行われた臨床研究の結果、明らかとなった。成果は5月3日から6日にフランスパリで開催されている国際骨髄腫ワークショップ(IMW)2011で、オーストリアWilhelminenspitalのLudwig H氏によって発表された。

 臨床研究は30人の再発難治性MM患者を対象に行われた。年齢中央値は64歳(40-86)。男性が11人を占め多発性骨髄腫の国際病期分類システム(ISS)によるステージはI期が7人、II期が11人、III期が12人。前治療歴は1から2レジメンが18人、3から4レジメンが9人。5レジメン以上が3人だった。ボルテゾミブによる治療を受けたことのある患者21人、レナリドミドによる治療を受けたことのある患者が26人だった。

 薬剤の投与は4週間を1サイクルとしてベンダムスチン70mg/m2を1日目と4日目、ボルテゾミブ13mg/m2を1日目、4日目、8日目、11日目、デキサメタゾン20mgを1日目、4日目、8日目、11日目に投与した。最大で8サイクルまで投与し、4サイクル後で、奏効がみられないか病勢安定の患者は他の治療へと移行することとした。

 臨床研究の結果、抗腫瘍効果は評価可能な25人のうちCR(完全寛解)が2人(8%)、VGPR(非常に良い部分寛解)が4人(16%)、PR(部分寛解)が4人(16%)、MR(minor response)が9人(36%)で、奏効率は40%、CRからMRが得られた患者は76.5%に上った。ボルテゾミブを受けた経験のある患者で評価可能な15人のうち、VGPRからPRが得られた患者は40%、VGPRからMRが得られた患者は80%になった。レナリドミドを受けた経験のある患者で評価可能な22人のうち、CRからPRが得られた患者は40%、VGPRからMRが得られた患者は80%になった。

 一方、多く見られたグレード3以上の副作用は血小板減少症が40%、貧血が20%、白血球減少症が13.3%だった。グレード4の感染症が10%、グレード4の敗血症が3.3%、グレード5の敗血症が6.7%に見られた。グレード3以上の多発性神経障害は見られなかった。