再発、難治性の多発性骨髄腫(MM)に対して、プロテアソーム阻害剤Carifilzomibレナリドミドデキサメタゾンを併用することは、過去に多くの治療を受けた患者でも忍容性は高く、高い奏効率が得られることが明らかとなった。フェーズ1b/2試験の結果示されたもの。

 Carifilzomibとレナリドミド、デキサメタゾンを併用するCRdと、レナリドミドとデキサメタゾンを併用投与するRdを比較するフェーズ3試験、ASPIREが再発MMを対象に実施されている。成果は5月3日から6日までフランスパリで開催されている国際骨髄腫ワークショップ(IMW2011)で、米Weill Cornell Medical CollegeのR.Niesvizky氏によって発表された。

 フェーズ1b/2試験は、デキサメタゾンの投与量は40mgに固定し、Carifilzomibとレナリドミドの投与量を変更して行い、最高量で人数を拡大して行った。4週間を1サイクルとしてCarifilzomibは1日目と2日目、15日目と16日目に投与。レナリドミドは1日目から21日目まで投与した。デキサメタゾンは1日目、8日目、15日目、22日目に投与した。患者はボルテゾミブ、サリドマイド、レナリドミドを含む1から3レジメンの前全身治療を受けていた。

 コホート1(6人)はCarifilzomibが15mg/m2とレナリドミド10mg、コホート2(6人)はCarifilzomibが15mg/m2とレナリドミド15mg、コホート3(8人)はCarifilzomibが15mg/m2とレナリドミド20mg、コホート4(6人)はCarifilzomibが20mg/m2とレナリドミド20mg、コホート5(6人)はCarifilzomibが20mg/m2とレナリドミド25mg、コホート6(患者数拡大コホートを合わせて52人)はCarifilzomibは1サイクル目の1日目と2日目が20mg/m2で、その後は27mg/m2とレナリドミド25mgとした。

 84人の患者が1回以上の投与を受け、安全性の評価が可能だった。抗腫瘍効果は81人で評価が可能だった。

 増悪までの期間(TTP)中央値は、奏効期間(DOR)中央値はともに未到達(14カ月超)。全レベルでの抗腫瘍効果はnCR/CRが11人(14%)、VGPRが19人(23%)、PRが25人(31%)、MRが6人(7%)で、奏効率は68%、臨床利益率は75%だった。コホート6、拡大コホートに限ると奏効率は78%となった。

 用量制限毒性はコホート6で1人に発現した。グレード4の好中球減少症だった。主なグレード3以上の毒性は血液学的毒性だった。24人の患者が副作用によって投薬を中止した。多く見られたグレード3以上の副作用は好中球減少症(46%)、血小板減少症(23%)、貧血(17%)などだった。