仏Sanofi-aventis社と米Regeneron Pharmaceuticals社は4月26日、転移を有する大腸癌の2次治療として、VEGF Trapとして知られる血管新生阻害剤「ZALTRAP」(一般名aflibercept)の有効性を検討したフェーズ3試験「VELOUR」で、全生存期間(OS)が改善され、主要評価項目が達成されたと発表した。

 ZALTRAP は、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)を標的とする融合蛋白質で、VEGF-AやVEGF-B、胎盤成長因子(PIGF)に、通常の受容体よりも強い親和力で結合する。

 VELOUR試験は、オキサリプラチンベースの治療が不応となった転移を有する大腸癌患者1226人を対象とした無作為化二重盲検試験。2次治療として、ZALTRAPとFOLFIRI(5-FU、 ロイコボリン、イリノテカン)を投与する群と、プラセボとFOLFIRIを投与する群が比較された。主要評価項目はOSの改善とした。なお試験は両側ログランク検定で、OSのハザード比20%の低下を検出するために、90%のパワーをもつように設定されていた。副次評価項目は無増悪生存と奏効率、安全性としていた。

 ZALTRAPとFOLFIRIを併用した群の主な有害事象は、下痢、無力症・倦怠感、口内炎・潰瘍、悪心、感染、高血圧、腹痛、嘔吐、食欲不振、体重減少、鼻血、脱毛、発音障害と報告されている。

 詳細な結果は今後開催される学術集会で報告される。このフェーズ3試験の成果に基づいて、2社は今年下半期に米国と欧州での承認申請を予定している。

 この試験のほか、ZALTRAPでは、ホルモン抵抗性で転移を有する前立腺癌の1次治療のフェーズ3試験「VENICE」と、転移を有する大腸癌の1次治療としてZALTRAP とFOLFOX(5-FU、 ロイコボリン、オキサリプラチン)を併用するフェーズ2試験「AFFIRM」が進行している。VENICE試験は、中間解析が2011年中頃に独立モニタリング委員会によって実施される予定で、最終結果は2012年になる見込み。AFFIRM試験では、最終結果が2011年下半期に報告される予定だ。