シンガポールS*BIO社と米Onyx Pharmaceuticals社は2011年4月14日、新規Janusキナーゼ2(JAK2)阻害薬SB1518を進行した悪性リンパ腫に適用するフェーズ2試験を北米で開始したと発表した。

 オープンラベルの多施設試験は、米国とカナダの5施設(M.D.Anderson癌センター、Rochester大学、Cornell大学、Nebraska大学、British Columbia癌センター)で行われており、これまでに10人の患者にSB1518を投与したという。フェーズ1試験で得られた安全性と有効性を示すデータに基づいて、この試験では400mg/日のSB1518が経口投与されている。

 ホジキンリンパ腫、マントル細胞リンパ腫、低悪性度リンパ腫などが進行した状態にある患者を最高87人まで登録する予定のフェーズ2試験は、有効性と安全性の評価を主な目的としており、副次的評価指標として奏効期間と無増悪生存期間などの評価も行われることになっている。

 米国血液学会の第52回年次総会で報告されたフェーズ1用量漸増試験のデータは、SB1518の臨床利益を示唆した。3人が部分奏効、15人は病勢安定と判定され、治療に対する反応は多くの患者で2カ月を超えて持続したという。

 SB1518については、症候性の骨髄線維症で脾腫がある患者を対象とするフェーズ1/2試験でも有効性と忍容性がみられている。

 株式非公開のバイオ会社であるS*BIO社はOnyx社と、SB1518(ONX0803)、SB1578(ONX0805)という2種のJAK2阻害薬に関する協力・ライセンス契約を結び、血液がんと骨髄線維症を対象に開発を進めている。Onyx社は、これら製品候補について、あらゆる適応症を対象とする独占的なオプションを米国、カナダ、欧州で保有する。それ以外の世界各国における開発と商業化の権利はS*BIO社が保持している。