ヤクルト本社とドイツ4SC社は、4SC社が開発中の経口HDAC阻害剤レスミノスタットについて、ヤクルト本社が日本で独占的に開発・商業化する権利を獲得したと発表した。

 レスミノスタットは現在、4SC社が欧州で肝細胞癌、ホジキンリンパ腫およびKRAS遺伝子変異型大腸癌を対象にフェーズ2試験を行っている。

 今後、ヤクルト本社は、肝細胞癌とKRAS遺伝子変異型大腸癌を主要な対象としてレスミノスタットの日本における開発・商業化を進めていく予定。ヤクルト本社は、その他の癌種についても同様の権利を持つ。

 4SC社が実施している肝細胞癌のセカンドラインとしてのフェーズ2試験はSHELTER試験と呼ばれ、腫瘍の病期診断により確かめられた最初の13人の患者について得られた中間結果によると、13人中9人(69%)が治療後6週間の時点で病勢安定(SD)となった。治療後12週間の時点で、これまでに評価された11人中6人(54%)がSDとなった。

 KRAS遺伝子変異型大腸癌に対するセカンドラインとしてのフェーズ1/2試験はSHORE試験と呼ばれ、FOLFIRIと併用した場合の効果、安全性および薬物動態が評価される。2011年1月から開始されている。

 ホジキンリンパ腫に対するサードラインとしてのフェーズ2試験は、SAPHIRE試験と呼ばれている。試験は2段階に分けられており、そのうち最初の段階に登録された18人の患者で得られた中間結果によると、半分の9例においてレスミノスタット投与による臨床的効果が確認された。その患者のうち2人は部分奏効(PR)、7人がSDとなり、PET解析で腫瘍部分における代謝活性の消失が確認された。