5-アザシチジン(5AC)とヒストン脱アセチル化酵素阻害剤のentinostatを併用すると、多くの化学療法を経験した進行非小細胞肺癌(NSCLC)患者の一部で効果が得られることが、フェーズ2試験の結果、明らかとなった。エピジェネティックな治療法が有効なNSCLC患者がいることを示したことになる。成果は4月2日から6日にオーランドで開催されている米国癌研究会議(AACR)で、カナダMcMaster UniversityのRoalyn Juergens氏よって発表された。

 フェーズ2試験は、進行NSCLC患者を対象としたシングルアーム複数施設実施の試験で、28日を1サイクルとして、5ACは1日目から6日目までと8日目から10日目まで毎日40mg/m2、entinostatは3日目と10日目に7mgが投与された。試験に参加したのは42人で、年齢中央値は64歳(46-80)、男性が半分を占めていた。現在も喫煙をしている人が2人、過去に喫煙していた人が35人、非喫煙者が2人だった。前化学療法のレジメン数の中央値は3レジメンだった。

 試験の結果、完全奏効(CR)が1人で認められ、部分奏効(PR)も1人で確認された。9人の患者で病勢安定(SD)が得られた。21人が増悪(PD)で、1サイクルを終えるまでに離脱した評価不能患者が10人だった。Juergens氏は「数こそ少ないが、数多くの前治療を受けた患者を対象にした試験で、CR、PRの患者が出た意義は大きい」と語った。

 一方、副作用は、全グレードで多かったのは、吐き気、倦怠感、注射部位反応、貧血だった。グレード4の副作用は、白血球減少症と好中球減少症がわずかに認められた。