MEK1/2阻害剤であるGDC-0973PI3K阻害剤であるGDC-0941の併用が有用である可能性が明らかとなった。併用の安全性を調べる進行固形癌を対象にしたフェーズ1b試験の途中結果で、副作用は強くなく、一部の腫瘍で大きさの縮小が認められた。成果は4月2日から6日に米国オーランドで開催されている米国癌研究会議(AACR)で、米Sarah Cannon Resarch InstituteのJohanna Bendell氏によって発表された。

 フェーズ1試験は、GDC-0973とGDC-0941を21日間連続で投与して、7日間休薬する方式で行われた。GDC-0973は20mg、40mg、60mgと増量され、GDC-0941は80mg、100mg、130mgと増量されている。

 現在までに6コホートで30人の患者が登録されている。年齢中央値が55歳(23-78)で、男性が13人、既に受けた全身治療レジメン数中央値は6だった。大腸癌患者が8人、悪性黒色腫患者が6人、非小細胞肺癌が5人、その他が11人だった。

 コホート4(GDC-0973が40mg、GDC-0941が100mg)で1人がDLTを発現し、グレード3のリパーゼ上昇を起こしたが、薬剤の中断で解消された。コホート5(GDC-0973が40mg、GDC-0941が130mg)でも1人の患者がDLTを起こし、グレード4のCPK上昇だった。

 多く見られた副作用は下痢(全グレードが80.7%、グレード3が11.5%)、皮疹(全グレードが69.2%、グレード3が1.5%)、吐き気(全グレードが61.5%)、倦怠感(全グレードが50.0%、グレード3が11.5%)、嘔吐(全グレードが30.7%)、CPK上昇(全グレードが26.9%、グレード4が3.8%)などだった。一般的に患者は投与に耐えることができた。

 抗腫瘍効果は、RECISTによる評価で5人の患者で10%以上の腫瘍の減少が認められた。2人は悪性黒色腫(BRAF/NRASは不明)、1人は前立腺癌、2人はKRAS変異を持つ非小細胞肺癌患者だった。