ヒートショック蛋白90(HSP90)の阻害剤であるAUY922のフェーズ2試験が胃癌など4件進行していることが明らかとなった。3月7日から9日までフランスパリで開催されている9th International Symposium on Targeted Anticancer Therapies(TAT2011)で、The Institute of Cancer Resarch/The Royal Marsden HospitalのU.Banerji氏によって発表された。

 同氏によるとAUY922のフェーズ2試験は、単剤で胃癌、肺癌、トラスツズマブ抵抗性HER2増幅乳癌、ボルテゾミブとの併用による多発性骨髄腫を対象に行われているという。

 胃癌を対象にしたフェーズ2試験は、HER2蛋白、C-METの過剰発現を標的として考えられたもの。転移を有する胃癌、または再発胃癌患者でファーストライン治療で増悪となった約120人を、週1回AUY922の70mg/m2を静注する群と、3週に1回ドセタキセル75mg/m2かイリノテカン350mg/m2を静脈投与する群に分けて行われている。

 非小細胞肺癌を対象にしたフェーズ2試験は、EGFR変異患者、KRAS変異患者、ALK4陽性患者、EGFRとKRASが共に野生型の患者に分けて行われている。患者には週1回AUY922を70mg/m2静注する。主要評価項目は投与18週時点でのRECISTによる評価。副次評価項目は全生存期間、無増悪生存期間、安全性だ。

 なおClinicalTrials.govによると、日本ではフェーズ1試験が行われているという。