新規カンプトテシンアナログで、トポイソメラーゼIを阻害することで効果を発揮するmamitecan(ST 1968)が、3種類の投与方法で実施中のフェーズ1試験で有望な結果が得られていることが明らかとなった。認容性もあり、一部で抗腫瘍効果も確認された。3月7日から9日までフランスパリで開催された9th International Symposium on Targeted Anticancer Therapies(TAT2011)で、Instituto Oncologico della SvizzeraのC.Sessa氏が発表した。

 namitecanは白金系抗癌剤抵抗性の卵巣癌などの多くの移植モデルで抗腫瘍活性を示し、扁平上皮癌モデルに高い効果を持ち、トポテカン、イリノテカンが有効でないモデルでも有効であることが示されている。

 フェーズ1試験は3種類の投与方法で行われている。3週間おきに1日目、8日目に投与するA法、3週間おきに1日目に投与するB法、3週間おきに1日目、2日目、3日目に投与するC法である。A法とB法は終了し、C法が継続されている。対象は、進行癌で最大2種類までの化学療法を受けたことのある患者とした。

 A法には34人が登録され、そのうち子宮内膜癌が11人、卵巣癌が6人、大腸癌が6人だった。B法には29人が登録され、そのうち子宮内膜癌が3人、卵巣癌が3人、大腸癌が4人だった。C法は現在までに18人が登録され、そのうち子宮内膜癌が1人、卵巣癌が2人、大腸癌が4人だった。最大耐量(MTD)はA法が17.5mgとなり、推奨用量は15mgとなった。B法は27mgとなり、推奨用量は23mgとなった。C法は7mgとなり、推奨用量は現時点で5mg超とされている。

 最も多かった副作用は、A法、B法、C法ともに好中球減少症で、A法では29%にグレード3、23%にグレード4の好中球減少症が起きた。B法では17%にグレード3、24%にグレード4の好中球減少症が起きた。C法では5%にグレード3、33%にグレード4の好中球減少症が起きた。いずれも管理可能なものだった。

 一方、抗腫瘍効果は、A法は1人が部分奏効(PR)、8人が病勢安定(SD)、B法は1人がPR、7人がSD、C法は1人がPR、6人がSDとなった。