治療歴のある末梢性T細胞リンパ腫PTCL)に対しromidepsinを投与した2つの臨床試験を統合して解析した結果、高い有用性を持つことが明らかとなった。3月7日から9日までフランスパリで開催されている9th International Symposium on Targeted Anticancer Therapies(TAT2011)で、米National Cancer InstituteのSusan Bates氏によって発表された。

 romidepsinはヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤で、治療歴があるPTCL患者に対する適応追加申請(sNDA)が2010年12月17日に米国で提出されている。

 発表されたのは、130人のPTCL患者を対象に行われたフェーズ2試験であるGPI-02-0006試験と47人の患者を対象に行われたフェーズ2試験であるNCI1312試験を合わせた結果。どちらの試験も28日間を1サイクルとして1日目、8日目、15日目に14mg/m2のromidepsinが投与された。両試験を合わせた患者177人の年齢中央値は62歳(20-84)、男性が113人で、PS0が66人、PS1が89人、PS2が22人だった。化学療法を受けたことのある患者が176人、幹細胞移植を受けた患者が39人。放射線治療を受けた患者が50人だった。

 試験の結果、効果が判定可能な175人の患者のうち、完全奏効(CR)が29人(17%)、部分奏効が26人(15%)で奏効率は31%だった。PTCLをさらに細かく分類しても、どのサブタイプでも効果が認められた。奏効期間の中央値は12カ月だった。

 一方、グレード3以上の血液学的毒性は貧血が7%、好中球減少症が24%、血小板減少症が24%に見られた。非血液学的毒性で多かったのは吐き気、感染症、倦怠感、嘔吐などだった。

 またromidepsinには、臨床的には有意でないがQTcに影響を及ぼす可能性があることも示された。