米Seattle Genetics社と米Millennium Pharmaceuticals社は3月1日、ブレンツキシマブ・ベドチンbrentuximab-vedotin、開発名:SGN-35)を化学療法と併用するフェーズ1用量漸増試験を開始したと発表した。

 欧米の医療機関で行われるフェーズ1試験は、全身型の未分化大細胞型リンパ腫ALCL)と新たに診断された患者を60人まで登録し、ALCLに対して第1選択として用いられる化学療法剤の組み合わせとSGN-35を同時併用または逐次併用して、安全性、薬物動態学的特性、抗腫瘍活性などを評価する設計になっている。

 SGN-35は、ホジキンリンパ腫やALCLの細胞に発現するCD30抗原を標的とする抗体-薬物複合体(ADC:antibody-drug conjugate)だ。酵素切断可能なリンカーを用いて、抗CD30モノクローナル抗体と、微小間を破壊する毒素モノメチルオーリスタチンE(MMAE)を結合させたものから成る。用いられているSeattle社専有のリンカーは、血中では安定だが、CD-30を発現している腫瘍細胞に取り込まれると内部でMMAEを放出するよう設計されている。

 SGN-35を単剤で再発性または難治性のALCL患者に適用した臨床試験では、高い奏効率と安全性を示唆する結果が得られている。

 Seattle社とMillennuim社はSGN-35を共同開発している。Seattle社は米国とカナダでこの製品を商標化する権利を保有し、それ以外の世界各国での商業化権はMillennium社の親会社である武田薬品工業が保持している。