スイスF. Hoffmann-La Roche社は2月16日、CD20陽性非ホジキンリンパ腫患者を対象に、抗CD20モノクローナル抗体リツキシマブ(商品名「MabThera」)の皮下注射剤のフェーズ3試験を開始すると発表した。現在の静脈注射に比べて、皮下注射は短時間で投与できる。

 このリツキシマブ皮下注射剤は、米Halozyme Therapeutics社の「Enhanze」技術を使用している。Enhanze技術は、ドラッグデリバリーシステムの1つで、組み換え型ヒト酵素(rHuPH20)を使って、皮下での大きな分子の分散と吸収を促進する。このため高濃度のリツキシマブ皮下注射剤は10分以内で投与ができるという。

 フェーズ3試験は、未治療の濾胞性非ホジキンリンパ腫を対象に、リツキシマブ皮下注射剤とリツキシマブ静脈注射剤を比較する、国際的な多施設共同無作為化オープンラベル対照試験。いずれの場合も化学療法を併用し、その後、リツキシマブ単独による維持療法を行って、薬物動態と、安全性ならび有効性を検討する。

 化学療法としては、CHOP療法シクロホスファミドドキソルビシンビンクリスチンプレドニゾン)またはCVP療法(シクロホスファミド、ビンクリスチン、プレドニゾン)が用いられる。