米CeNeRx BioPharma社は、2011年2月9日、米食品医薬品局(FDA)が化学療法誘発性の末梢神経障害を対象とするCXB909の治験申請を承認したと発表した。

 CXB909は、神経成長因子(NGF)の作用を下流で増強する低分子薬で、経口投与が可能で、血液脳関門を通過でき、半減期が長いといった利点を持つ。

 CXB909に関する初めての臨床試験では、26人にこの薬剤を単回投与して忍容性を確認、血中濃度の上昇も見たという。同社は、今回開始許可が得られた化学療法誘発性末梢神経障害を対象とする新たなフェーズ1試験の準備を進めている。

 NGFはニューロンの機能や生存に重要な役割を果たし、癌に対する化学療法、糖尿病、腎疾患などに関連する末梢神経の損傷を軽減または予防できる可能性を持つ。前臨床試験では、CXB909が、in vitroと動物モデルにおいてNGFの作用を増強すること、神経保護作用を有することなどが示されていた。

 さらに、認知機能を向上させる可能性も示されており、同社は、神経変性疾患にも有効と考えている。

 CeNeRx社は、米Krenitsky Pharmaceuticals社からこの製品のライセンスを得ている。