スイスHoffmann-La Roche社は2月8日、再発性卵巣癌患者において、標準的な化学療法(カルボプラチン、ゲムシタビン)にベバシズマブを併用し、その後、ベバシズマブを単剤投与した結果、化学療法単独に比べて、有意に無増悪生存期間(PFS)が延長したことが、フェーズ3試験(OCEANS)で明らかになったと発表した。

 OCEANS試験は、多施設共同の無作為化二重盲検プラセボ対照試験として行われた。白金系抗癌剤に感受性があり、再発性の卵巣癌、腹膜原発癌、卵管癌の患者484人を対象に、ベバシズマブを併用する群と化学療法のみの群に割り付けた。

 ベバシズマブ併用群では、カルボプラチンとゲムシタビンに加えてベバシズマブ(3週おきに15mg/kg)を投与し、その後、病勢進行までベバシズマブを単剤で投与した。化学療法群では、カルボプラチンとゲムシタビン、プラセボを投与し、その後、プラセボを投与した。

 主要評価項目はPFS、副次評価項目は全生存、奏効率、奏効期間、安全性と設定された。なお白金系抗癌剤に対する感受性は、前治療における白金系抗癌剤の最終投与から再発までの期間が6カ月以上であれば「感受性あり」、6カ月以内であれば「抵抗性」と定めた。

 卵巣癌に対するベバシズマブの効果は、別の2つのフェーズ3試験(GOG 0218、ICON7)でも報告されている。いずれも卵巣癌の初回治療として、化学療法(パクリタキセルとカルボプラチン)とベバシズマブを併用し、その後、ベバシズマブを単剤投与することで、化学療法単独に比べてPFSは有意に延長した。

 GOG 0218試験とICON7試験の結果に基づいて、Roche社は欧州で卵巣癌に対する初回治療薬としてベバシズマブの申請を行っており、今年後半には医薬品委員会(CHMP)からの決定が得られる見込み。またRoche社の子会社である米Genentech社も今年、ベバシズマブの卵巣癌に対する適応申請を予定している。