米Provectus Pharmaceuticals社は、2011年1月27日、オープンラベルのフェーズ1試験に登録された6人の転移性肝癌または再発性肝癌患者に対するPV-10投与を終えたと発表した。

 この試験の目的は、2通りの用量のPV-10を病巣に単回投与する治療の安全性と忍容性の確認にあった。加えて、注入後のPV-10の肝臓内での分布や、血流に入ったPV-10の薬物動態、腫瘍の反応なども調べられている。

 既に治療を受けた患者から得られたデータは、PV-10の忍容性が良好であることを示した。予備的ではあるが有効性も示唆されているという。

 PV-10は、色素の1種であるローズベンガル(日本では食用赤色105号として食品に添加されている。また、ドライアイの検査にも用いられる)を主成分とし、腫瘍内に注入するとケモアブレーションが期待できると同社は考えている。

 PV-10を転移性メラノーマに適用する臨床開発は、既にフェーズ2を終了しており、米国で2011年前半にフェーズ3を開始する予定だ。試験設計を承認に最適なものにするため、現在同社は米食品医薬品局(FDA)との間で特別プロトコル査定(SPA)手続きを進めている。