大腸癌の切除から術後補助化学療法までの時間が長くなるほど生存率に有意に悪影響を与えるため、術後補助化学療法はできるだけ早期に開始した方が良いことが明らかとなった。系統的レビューとメタ解析の結果示されたもの。成果は1月20日から22日に米国サンフランシスコで開催された2011Gastrointestinal Cancers Symposium(ASCO GI)で、カナダCancer Center of Southeastern OntarioのJ.J. Biagi氏によって発表された。

 研究グループは、1975年から2009年までに発表された論文をMEDLINEで検索、加えて米国臨床腫瘍学会の2007年から2009年のオンライン会報を検索した。手術から化学療法までの時間が明確にされていること、化学療法までの時間と全生存(OS)または無病生存(DFS)への影響が評価されていることを満たす試験で、適切な予後因子のみが含まれ、その予後因子はバランスがとれているか調整済みのものとした。

 その結果、9件の試験でOSに対する評価が可能だった。4件が完全原稿、5件が要旨だった。全体で1万4357人の患者が対象となった。8件がレトロスペクティブな解析で1件がランダム化試験だった。すべての試験で5FUをベースとする化学療法のみが行われていた。これらを解析した結果、12週以降は術後補助療法の効果は認められず、12週以内でも術後補助療法の開始が4週遅れるごとに死亡率が12%上昇することが示された。