3期の大腸癌の術後補助療法としてFORFIRIレジメンにセツキシマブを加えて投与すると、KRAS遺伝子が野生型かそうでないかに関わらず無病生存期間(DFS)、全生存期間(OS)の改善傾向が認められることが明らかとなった。3期の大腸癌の術後補助療法の効果を調べるフェーズ3試験NO147の結果示されたもの。分子標的薬が大腸癌の術後補助療法で効果を示したのは初めて。成果は1月20日から22日に米国サンフランシスコで開催された2011Gastrointestinal Cancers Symposium(ASCO GI)で、米Mayo ClinicのJ.Huang氏によって発表された。

 NO147試験では3期の大腸癌患者を6群に分け、術後補助療法を行った。その中に隔週でFOLFIRIレジメンを12サイクル受けるFOLFIRI群(B群)とFOLFIRIに加えてセツキシマブを投与する群(E群)が含まれていた。E群ではセツキシマブを1サイクル目の1日目のみ400mg/m2 投与し、その後は1日目と8日目に250mg/m2 を投与した。主要評価項目は3年時点のDFS率だった。副次評価項目にはOSと毒性が含まれていた。

 B群には106人、E群には40人の患者が割り付けられ、B群の年齢中央値は57歳(25-82)、E群の年齢中央値は59歳(30-82)だった。B群はKRAS野生型患者が65%、変異型が31%、E群はKRAS野生型が65%、変異型が33%だった。B群の79人の患者での観察期間中央値は60カ月、E群の37人の患者の観察期間中央値は59カ月だった。

 試験の結果、KRAS野生型の3年DFS率はB群(69人)69.8%(95%信頼区間:60-82)、E群(26人)92.3%(95%信頼区間:83-100)でハザード比0.31(95%信頼区間:0.09-1.03)、p=0.04でE群が高くなる傾向が認められた。OSについてもハザード比0.34(95%信頼区間:0.08-1.48)、p=0.13でE群が良い傾向があった。KRAS変異型の3年DFS率はB群(33人)56.3%(95%信頼区間:41-76)、E群(13人)82.5%(95%信頼区間:63-100)でハザード比0.45(95%信頼区間:0.13-1.53)、p=0.19でE群が高くなる傾向が認められた。全体では、3年DFS率はB群(106人)66.7%(95%信頼区間:58-72)、E群(40人)86.6%(95%信頼区間:76-98)でハザード比0.44(95%信頼区間:0.20-0.97)、p=0.04でE群が高かった。なおB群の3年DFS率はFOLFOXで期待される3年DFS率よりも低かった。

 グレード3以上の非血液学的副作用は、B群が46%、E群が68%で、p=0.02で有意にE群で多かった。