米ARIAD Pharmaceuticals社は1月18日、転移性の軟部組織肉腫または骨肉腫で前治療の化学療法に良好な反応を示した患者を対象としたフェーズ3試験SUCCEEDにおいて、ridaforolimusが無増悪生存期間(PFS)を改善し、主要評価項目を達成したと発表した。
 
 ridaforolimusは、mammalian target of rapamycin(mTOR)を標的として、強力に阻害する経口薬。mTORは、蛋白合成、細胞増殖、細胞周期の進行、細胞生存の中心的な調節因子として作用し、PI3KやAKT、PTENなどのシグナル伝達に関与する。

 SUCCEED試験は、無作為化、プラセボ対照、二重盲検のフェーズ3試験で、ridaforolimus 40mg/日を週5日投与する群とプラセボを投与する群に、患者を1対1で割り付けて行われた。

 同試験の対象711人における552のPFSイベントの解析に基づき、独立検討委員会が判定にしたところ、プラセボを投与した群と比べてridaforolimusを投与した群で進行のリスクが28%低下し、有意差が認められた(p=0.0001、ハザード比[HR]=0.72)。この結果により、同試験の主要評価項目は達成された。PFSの中央値は、プラセボを投与した群の14.6週に対し、ridaforolimusを投与した群では17.7週となり、3.1週(21%)の有意な改善が示された。

 試験実施施設が行ったPFSの解析でも、プラセボを投与した群と比べてridarolimusを投与した群で進行のリスクが31%低下した(p<0.0001、HR=0.69)。PFSの中央値は、プラセボを投与した群の14.7週に対し、ridaforolimusを投与した群では22.4週となり、7.7週(52%)の有意な改善が示された。

 多く観察された副作用は、口内炎、疲労感、下痢、血小板減少などで、既知の安全性プロファイルと一致していた。

 同試験の詳細は、年内に開催される学術集会で発表される見込みだ。SUCCEED試験では、現在も全生存期間やridaforolimusの安全性プロファイルなど、副次的評価項目に関する追加データの収集が続けられている。

 ARIAD Pharmaceuticals社との独占的ライセンス契約と協力契約のもと、複数の癌種に対しridaforolimusの開発を進めている米Merck社は、SUCCEED試験から入手可能な全データの最終的な収集とその解析を行い、年内に販売承認を申請する予定だという。